贈与とは

贈与

贈与とは、財産を無償で他人に渡すことです。税金の中で最も税率の高いものは、相続ではなく贈与です。
税金のかけ方から考えると、政府としては無償で財産を譲り渡すことを推奨していないようです。
けれど、贈与税には特定の場合における一定の控除額がありますので、それらの制度を利用すると支払う税金を減らすことができます。

相続税対策として、自分が生きている間に贈与(生前贈与)をするという方法があります。1年間に1人当たり110万円までは税金がかからないため、その枠で贈与をするのです。また、実際に住むための住宅建物やその資金に対して、税金が安くなる場合があります。

また今は、相続時精算課税という制度があります。65歳以上の人からその子供に贈与をするときは、申告をすることによって、2500万円までは贈与税を支払わずに、亡くなったときに相続したものとして計算する制度です。この制度により、相続をする前に名義を変えることができて贈与税を大幅に抑えることができます。

不動産の場合には、そのまま相続を待って名義変更する場合にくらべて、不動産取得税が余分にかかります。

贈与による登記手続きの準備

贈与の相談に来られる場合には、まず

  1. 贈与する不動産についての権利書、登記簿謄本
  2. 贈与をする不動産の評価証明書
  3. 贈与をする人の実印と印鑑証明書
  4. 贈与を受ける人の住民票の写し

をお持ちください。また本人の意思確認のためにも、できるだけ贈与をする人と贈与を受ける人の両方の方がおいでください。

登記に必要な費用と期間

登記にかかる期間は、書類がそろえば1週間から10日くらいです。
費用は、不動産1つについて4万円くらいです。しかし、不動産の個数や価格、その他に必要な登記、取る必要のある書類数によって変化しますので、一概には言えません。